喪服の花嫁
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喪服の花嫁

芽玖いろは

罪の意識に縛られた二人

ネタバレ
2019年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ タクシードライバー・後藤×有名作家の義理の息子・雪刀。血の繋がらない父に母の代わりに抱かれ、監視される生活を送る雪刀が出会った、どこか一線を引いたような冷めた大人・後藤。息苦しい日々の中で近付きすぎない後藤の側に居心地の良さを感じ、次第に惹かれていく。後藤にも重い過去があり、泥沼から抜け出せなくなっていた二人が互いに相手に救いを見出し前に進むお話。面白かったけど、終盤さっくりまとめてあっさり終わってしまいました。過去を含め後藤をもっと掘り下げて欲しかったし、義父と雪刀の幕切れも…雪刀が納得できているならいいのかもしれないけど、せっかくのタイトルも意味が曖昧なままでもったいないな。あのストーカーの正体も気になるし、あと一冊続いた方がすっきりしたと思います。雪刀が正しく評価されるようになったのはよかった。義父やモブとの描写もあり。しかしモブ川やモブ男は何人いたんだろう?
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