百と卍
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百と卍

紗久楽さわ

レビュー数100個目は“百”がいる作品

ネタバレ
2019年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 流石、文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞した作品です。絵が本当に綺麗で、他のBL作品との格の違いを見ました。批判も望むところで言いますが、“カベアナ”など論外。娯楽にインワイなものがあるのはいつの世も同じーー作品の中で、陰間の厳しい仕来りや江戸文化など、知らなかった事を知る機会を得ました。主人公の悲しい過去、実兄との哀切極まりない別離ーー遊女も陰間も売られた身、地獄を見るのは同じなのです。モモと伊達男が、艱難辛苦の中でも幸福を見つけてほしいです。
自分にとって、レビュー数100個目の作品です。狙ったわけではありません。記念すべき“100”が、“百(モモ)”がいる作品で本当に嬉しいです。
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