蜜夜婚~付喪神の嫁御寮~
」のレビュー

蜜夜婚~付喪神の嫁御寮~

大海とむ

溺愛だけじゃない、真摯な極上ラブ

ネタバレ
2019年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ スピリチュアルな事に普段以上に興味を持っていた時期に出逢い、
付喪神というテーマに惹かれて読み出しました。
ほかの方のご意見にもありますが、構想がしっかりしてるんだと思います。
とても完成度の高い作品で、先の展開が読めず、次の巻の発行が待ち遠しかったです。
大人が読んでも十分に楽しめる作品。
すでに、全巻電子化済みなので一気読み必至の作品だと思います。

付喪神の白金さんと翠ちゃんの愛が育っていく過程は、真心があって本当に素敵。憧れます。
ラブシーンも愛に溢れていて、セクシーさより、美しさが際立っている感じ。
高い霊能力のため、家族に理解されず、孤独感に苛まされていた翠ちゃんが、妹の朱莉ちゃんや琥珀堂のおじさん、鵺などとの交流をとおして、少しづつ信頼関係を築いたり、
白金さんに愛されて自信を持って、女性として花嫁として成長していく姿もカタルシスがあり、清々しく、読後感が爽やかです。

大海先生はほかの作品でもスピリチュアルなテーマを描かれていて、そういった方面の深い知識もお持ちとお見受けしました。
(お清めとか祀り、穢れに対する考え方など)
拝読して、今まで以上にお掃除をしっかりしたり、
自分の持ち物を大切に扱いたくなりました。
そんな、有難いおまけも付いてくる(笑)良作だと思います。
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