ねえ、触らないの?
」のレビュー

ねえ、触らないの?

黒沢要

表題作+短編 親友からのステップアップラブ

ネタバレ
2019年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+描き下ろし(3作)+短編+カバー下+電子限定描き下ろし収録。表題作は大学院生もの、短編は幼馴染高校生もの。★4.5



「ねぇ、触らないの?」全4話
高校時代から四井が好きな各務は、想いをコントロールできなくなり自分に触るなと言ってしまった過去がある。大学院生である現在も、四井は距離を保っていて…。端から見たら両想いなのに、大事なことは気が付かない。スレ違いの時間が長すぎた二人のお話です。周りには厳しめなのに各務には…って設定はニヤケちゃうな。長い時間を過ごしてきた感じがよくわかる、二人の静かな掛け合いがいい。独特なテンポと空気感は好みが分かれるかもしれませんが、個人的に好きな作家さんです。今作では特に初めてのシーンでの愛情溢れる台詞が胸に響いて…とても良かったです。描写は見えない感じであっさり。

「四井先輩!」描き下ろし4ページ
「君の気配」描き下ろし4ページ
「本当の理由」描き下ろし4ページ



「君という季節」
幼馴染で隣同士の同級生・吉岡と長田のお話。「あの山には一本だけ桜の木が混ざっている」その桜は周りとは違う長田であって、吉岡でもあって…。この感じ、この空気感、大好きなんです。繊細な表現が沁み入る短編です。



「あとがき」描き下ろし1ページ

「カバー裏面の鍋イラストのつづき漫画」カバー下

「電子限定描き下ろし」1ページ
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