白のころ
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白のころ

三田織

ほんわか短編集

2019年8月30日
『白のころ』都会からの転校生、藤に興味を持ち仲良くなる太一。 純朴で素直な太一に惹かれ恋心を告白する藤。 恋愛未経験の太一はそれに戸惑って…その後のお話まで読んでようやく完結の、胸キュンと切なさがうまく同居した再会ラブ。 『春は半歩先』恋人に振られたショックから立ち直れず、思い出の枯れた鉢植えに水を与え続ける森口。会社社長の甥っ子幸夫がちょっかいをかけてきて…真面目と自由人の恋になりそでならなそうなほんわか話。 『オフィーリア』学校の壁に飾られた絵が気に入って美術部に入った由良。その絵を描いた葉山先輩に懐き、葉山もそんな由良に惹かれていき…無自覚天然少年と過去に囚われていた先輩とのこれから恋愛物語。 『クリスマスブルー』彼女に高級財布を買うために必死でバイトをしていたあおいが話し相手として雇われたのは、彼に一目惚れしたという睦彦。自分なんて…と最初から恋を諦めている睦彦が気になりだして…。 『まほうのおくすり』ゲイである自分を母から否定されて続けてきたよりは、高校時代からの恋人、日野と同棲中でラブラブ。唯一、母親に認められなかった事だけが気掛かりで…。 最初の『白のころ』以外は一切エロなし! それどころかくっつく以前の話も多くて、BLとしては物足りなく感じるかも。でも、『白のころ』が良作なので、それだけで十分満足かな。 逆に言えば、 他のお話はいらないから、『白のころ』だけをもっと膨らまして1冊丸ごとで読みたかったかな。
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