きみが好きだった
」のレビュー

きみが好きだった

凪良ゆう/宝井理人

切なく酸っぱく長い恋

ネタバレ
2019年9月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前半は優等生の高良目線で語られます。非常に頭も気も回り真面目で優しく、家族の愛情にも恵まれたいいとこのボンボン、高良くん。ほんといい子です。気が効き過ぎて損してる分もありますが、凄く真っ当で信頼できる、おばちゃん的にはイチオシの攻め君です。とても澄んだ心を持ってるけど、子供の時は上手く行かなかった。とても辛い立ち場だったはず。結局みんなバラバラになっておしまい。それから13年後、再会して…ずっと好きだったんですね〜真山を。うーん……真山は真山で失敗を生かせず、ダメ男好きも治療出来ず。でも成長し高良は自分の気持ちをきちんと伝えられる大人になり、真山や諏訪もそれなりに大人になり、大人になって成就したはずの恋がとても甘酸っぱく思えました。諏訪は親の犠牲者ではあるにしても自分勝手で他人に甘え過ぎだと思う。でも最後は高良と真山に愛情や感謝の様な気持ちが伺え、二人の幸せを思いながら孤独を感じていたのかと思うと切ないです。是非諏訪目線の物語も読みたいです。
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