このレビューはネタバレを含みます▼
この漫画は10代、20代の読者が読んでも恋愛漫画として十分おもしろいと思います。それ以上に働き始めてある程度キャリアを積んだ30代の心にしみる人生の漫画だと思います。
特にスナックバブルでの桃園さんの戦隊モノのくだりの話がよかったです。社会に出てある程度経験を積むと薄々わかってくる「あぁ、自分が何者にもなれない、その他大勢なんだ」感。でもそのその他大勢一人ひとりの人生が実は全部映画なんだという吉永さんの言葉。単館上映でもお客さんがまばらでもまた毎日を積み重ねて映画のワンシーンを撮っていけばいいかと思えました。
これからお話は佳境に入るかと思いますが、登場人物みんなが自分で選んで自分の映画のストーリーを作っていけることを期待しています。