このレビューはネタバレを含みます▼
甘い政略結婚かという予想を裏切り、切ない胸キュンストーリーでした。よそよそしかった二人が仲良くなり、秘かに結婚の約束を交わしたのに、ヒロイン モニカのまさかの記憶喪失でその部分だけが忘れ去られてしまいます。約束から5年後リュディガーが皇帝となってモニカを迎えに行っても他人行儀で、それなのに元々仲が良かったリュディガーの弟とは親しげで、そんな様子に切なくなります。二人で過ごした思い出の時間の記憶がないモニカはリュディガーに対しておどおどし、リュディガーはモニカが5年の間に気が変わったのだと勘違いし、すれ違ってしまいます。一方のモニカはゼロから始まった結婚でも徐々にリュディガーに惹かれ、良い夫婦になりたいと思っているのになかなか伝わらずジレジレでした。いつになったら結ばれるのかと思い始めていた矢先、突然のリュディガーの苦しげな告白に、矢が放たれたのごとく胸ドキュンでした!!リュディガーがモニカの様子がおかしいことに気付き、記憶喪失について調べていたことにも愛を感じ、モニカの記憶が戻った時にはジーンときてしまいました。モニカの愛情に飢えていたリュディガーの切ない思いが満たされ、本当に良かったです。