不器用な貴公子の難解な寵愛
」のレビュー

不器用な貴公子の難解な寵愛

如月/すがはらりゅう

気難しくて皮肉屋のヒーローと、

2019年10月6日
……心を閉じ込めて生きてきたヒロイン。
毎度のこと、テンポよく舞うような踊るような話の展開で一気に読めてしまいました。
とても善良な人、素で悪質な奴、いろいろ登場人物がいますが、人の多さの割に混乱せずしつこくもならず素晴らしい。
やらシーンが少々こざっぱりとしすぎていましたが、それ以外のシーンがみっしり詰まっていたのでよしとします。
自己評価の低いヒロインではありますが、それは身の程を弁えているだけであって、愛を全面的に拒否したり後ろを向いているわけではないので、イライラすることもありませんでした。
この著者の作品によくあるように、最後には神の──著者の──救済・祝福がありますので、ご安心を。
ホッとするために読んで、実際救われてホッとしているのです。

おすすめいたします。
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