このレビューはネタバレを含みます▼
政治家と巫女姫、という題材が面白そうだなと思って手に取りました。日本の政治家についての描写は丁寧でリアリティがあるように感じられて学びになった点が色々とありました(例: 選挙時の動き方や権謀術数の巡らせ方、霞ヶ関官僚との関係性など)。ただ、そんなに何もかもがヒーローが企む通りに上手くいくものかね?とは若干思ったり。登場人物の心理面の描写などはサラッとし過ぎている気がして、恋愛物語としては残念ながらあまり印象に残りませんでした。「え、いつの間に恋愛感情が芽生えたの?」と・・・。ヒロインが背負う巫女姫としての定めはけっこう過酷だと思うのですが、それに対する苦悩みたいな描写も薄かったりして、そういう点では逆にリアリティが感じられなかったです。イラストは綺麗。