前世カップリング
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前世カップリング

杜若わか

色々腑に落ちない

2019年10月21日
前世からの繋がりのある4組の男女の現世での恋愛模様を描く…
発想はいいが、1冊に4組のカップルを詰め込むからか1巻を読んだ限りでは、それぞれの前世の描き方が希薄で色々と腑に落ちない点が。
4組の男女の関係はそれぞれこんな感じ。

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● 八尋とひな…前世で婚約していた2人だが、ひなが結婚前日に病死してしまう。
● まりあと丞…前世では一国の姫と使用人と言う主従関係にあった。
● 鈴と光利…鈴の前世は猫で、光利はその飼い主だった。
● 竜と唄…幼馴染か腐れ縁の友達同士?のようだった2人が親の命令で結婚することになり、竜は本当は唄のことが好きだったのに結婚が決まってからも1度も素直になれず、前世では喧嘩ばかりの2人だった。
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八尋とひなの話は微笑ましいのだが、他の3組に関しては「前世で主従関係にあった2人や鈴の飼い主だった光利は、3人とも結婚はしていなかったのか? 運命と言うのならばそちらが相手なのでは?」とか「竜と唄は、新婚の間くらいならお互い意地の張り張り合いで好きなのに素直になれず…というのもわからなくはないが、一生涯そのままの関係っていうのはおかしくない?」とか。

それに丞は前世が使用人だったとはいえ今は普通の高校生なのに使用人の感覚のままの言動が常識なさすぎて変すぎるし、鈴も前世が猫だったからってその行動はありえないだろう…みたいな。
その変さにクスッとなるかというと私は全然ならないし、逆に気持ちが引いてしまう。

無料じゃない限り続きは読まないし、無料で読むにしてもできれば八尋とひなの話だけがいい。
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