名前も知らない待ち合わせ
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名前も知らない待ち合わせ

瑞原ザクロ

走れ私

2019年10月23日
私は激怒した。この本だけは確実に買わねばならぬと決意した。私には政治がわからぬ。然しリーマンBLにはこと敏感であった。そう、受けの乳首のように。こんなにえっちな本、誰が買わずにいれようか。あと絵が綺麗。貞操観念ゆるゆるカリでか綺麗めリーマン×貞操観念ゆるゆる男前かわいいめリーマンを手に入れるため、私は奔走した。「私だ。彼を人質にして、リーマンBLを買った私はここにいる!」私は友に駆け寄った。「セリヌンティウス、この本を読め。力一杯読め。私は一度、悪い夢を見た。この本を電車で読んでも、誰にもバレないのではないかと…君が読まなくては、君に抱擁する権利は私にはない」セリヌンティウスは、この本を力一杯読んだ。そして私たちは熱く抱擁を交わした。
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