續・ポルノグラファー プレイバック
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續・ポルノグラファー プレイバック

丸木戸マキ

シリーズ第3弾「ポルノグラファー」続編

ネタバレ
2019年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+番外編+あとがき+描き下ろし+応援書店特典ペーパー+カバー下収録。
「ポルノグラファー」~「インディゴの気分」~「續・ポルノグラファー プレイバック」(発売順)と続くシリーズ第3弾。



今作は「ポルノグラファー」ラストの時間軸より始まる続編。今作に登場する新キャラ静雄と春子は既刊「アケミちゃん」でのメインとその母。時間軸としては「インディゴの気分」~「ポルノグラファー」~「續・ポルノグラファー プレイバック」~「アケミちゃん」という流れなので、「アケミちゃん」未読でも問題なしかと。(←でもオススメ作品です。今作読後だと、あちら単体読みの時よりいいほうに印象が変わりました←個人的感想)



「續・ポルノグラファー プレイバック」全4話
木島と久住のその後が読める!ということで、読み始めたら見覚えのあるキャラが!彼らは「アケミちゃん」に出てきた薄幸な青年・静雄とその母・春子!となると「アケミちゃん」に出てきた「彼」は??…あとがきにて今作後が「アケミちゃん」の世界につながるとの事。今作読んだら久しぶりにあちらも再読せねば!となんだか二度美味しい感じに嬉しくなっちゃった。さて、今作もまた素晴らしい仕上がりでした。気持ちが通じ合う→幸せ…と単純にいかないのが恋愛。しかも相手は面倒で不器用な木島。そして歳の差や遠距離…。勝手にぐるぐる複雑化させてしまう木島と、仕事も多忙を極め、いっぱいいっぱいな久住との感情のぶつかり合いにさえ、なんだかジーンと…。言い合ったり甘えたり、そんな相手と出会えた木島が幸せそうで。綺麗な上澄みだけの恋愛ものじゃなく、苦味から甘味まで人間味たっぷりに描く丸木戸先生の作品は、ざらりとした感覚があって読後かなり沁みます。二人のやりとりは勿論良かったけど、城戸との短いやりとりも凄く良かった…。描写はトーンにて。本編ではさわりっこのみ。

「番外編 続・春的生活」32ページ

「あとがき」1ページ

「追伸」描き下ろし5ページ

「応援書店特典ペーパー」1ページ

「カバー下」
久住からのハガキ・木島からの手紙
←こういったものが、さらりとラストにあるところに、心が持っていかれてしまいます。ありがたや。
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