インディゴの気分
」のレビュー

インディゴの気分

丸木戸マキ

ほぼ純文学

2019年10月26日
全三作(2019年時点)の中で特に好きなのがこの一冊です。
内容が文学的で絵柄ともマッチしそれこそ小説を読んだような読後感があります。いわゆる一般的BL漫画とは雰囲気が違いますし特別そういうシーンが多い訳でもありませんが、匂い立つような色気があり大変満足しました。
作家と編集者、友人同士、ベッドを共にする相手、様々な側面から情を深めていく二人のもう動かない関係を鮮烈に描いており、最後の1ページに集約された感情には言葉にできない味わい深さがあります。
一人の孤独な作家が今後どうなるのか、他二作も合わせて楽しんで頂きたい一冊です。
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