10億ヘルツの向こう側
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10億ヘルツの向こう側

杉乃紘

アンドロイドと人間の交流

ネタバレ
2019年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 著者さんの別作品である「ひとかみカフェ」が山の神さまと女性のほっこり現代ファンタジーでしたが、今回の「10億ヘルツの向こう側」は宇宙の向こう、人間が生存できない惑星に送られたアンドロイドと、ロボットを遠隔操作して惑星へ行く人間が交流する連作短編集です。1巻完結ですごく面白かった…!
短編の中でも、見知らぬ惑星に不時着したアンドロイドが、先に遭難していた相手と交流していく話がお気に入りです。最後はそうくるか〜というオチで優しさに泣いた。
物語の中みたいに、生身では行けない場所もロボットを通して見に行ける技術がそのうちできそうな気もするので、ファンタジーでありながらどこか現実とも地続きな世界かもなあ、と読んでて思いました。
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