このレビューはネタバレを含みます▼
まずリードの生い立ちからリケルメとの出会い、後宮での幸せな生活や愛された日々が丁寧に書かれているので、その後のお話で切なくなる部分が多いです。ラウルの一途さや誠実さに救われました。
キャラクターそれぞれに好感が持て、嫌なキャラがほとんど出てこないので気分良く読み進められます。
結末も予想出来るとはいえ「なるほど」と思わせる展開もあり読後感もとても良いです。
個人的に気になったのは、視点がコロコロ変わるのが(多元視点というんですね)どうにも合わなかったのか読みづらかったことと、何度も同じ言葉が出てきたり説明が少々くどく感じたのと、次々出てくる名前がカタカナばかりで…(笑)これは設定上なんの問題も無いんですけど(笑)カタカナ横文字苦手な私には覚えづらくてちょっとキツい程度に登場人物が多かった…時間のある時に一気読み出来ればまた違うかもしれません。
あとはもう少し挿し絵が多かったら嬉しかったな。