人間兇器
」のレビュー

人間兇器

中野喜雄/梶原一騎

梶原一騎の『裏』作品

2019年10月28日
『人間凶器』久々に読みました。この作品は完結前に梶原一騎が逮捕され、そして、釈放後に唯一連載再開し、完結した作品です。(最終作品は男の星座)格闘系の作品を多く世に送り出している梶原一騎ですが、特に彼の人生の中で大山倍達との出会いは大きく、彼の作品に多大な影響を与えています。その中で、表を『空手バカ一代』とすると裏は『人間凶器』『カラテ地獄編』となるでしょう。(光『愛と誠』影『人間凶器』)作者自身も作品の中で触れていますが、この作品はたぶん本人の体験等を元に作られており(勿論、梶原一騎特有の誇張や誇大表現にはなっていると思いますが)正直、作品の評価としては、好き嫌いを含めビミョーと言えるかもしれません。ただ、『性善説』孟子『性悪説』荀子『性無記説』告子世の中は色々なものの見方捉え方が有り、『逆もまた真なり』なのかなと思います。この作品を読んで頂くと、たぶん他の作品の捉え方が変わり、面白いかもしれません。興味がある方は試してみて下さい。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!