恋と嘘
」のレビュー

恋と嘘

ムサヲ

甘酸っぱく心にしみる恋物語り

2019年10月30日
アニメである程度内容知ってて、続きが気になって読み始めた。
在り来たりの当たり障りない恋愛物かと思いきや、超・少子化社会に超・人権侵害法で立ち向かってる国のやるせない高校生たちの物語とは面食らった。
その特徴的な、絵的な限界値ぐらいまで目が大きい(笑)人物描写には最初こそ違和感あったがすぐに慣れて、むしろ絵だけでも見ていて気持ちのいい作品に、ページをめくる手も遅くなりがちだった。
物語のほうも、青春を過ごす高校生の機微な心情がよく表現されていて、物語を通して語られる人生観や恋愛に対する各々の人の想いは読んでいて味わい深く、これまた読破ペースを鈍化させた。
作中のゆかり法のような特殊な環境は抜きにしても、自分は描かれてるような青春風景とは無縁な高校生活を送っていたので、「あぁこんな青春送りたかったなぁ~」「友達と集まって勉強会いいなぁ…、泣いちゃう気持ち分かるぞ莉々奈」なんて思いながらも、暖かい気持ちで心揺れ動く若者たちを見守っていられた。
確かに世の大方の男子は真ん中ストライクだろう美咲のルックス(むろん首から下も含めて)には毎巻目が釘付けになっていたし、その性格も好めるのだけれど、由佳吏よ、結婚するのは莉々奈がいいんではないかい?・・・・というのが正直な感想。
主人公・由佳吏には良くも悪くも感情移入できちゃうところがあるのだけれど、あの状況で花月にホイホイとついて行ったり、悠介に対する仕打ちだったり、莉々奈への鈍感さといったり(これはお約束か・笑)の所業には頭ぶん殴ってやりたい衝動もまた覚える。
でも時折かます天然ボケが面白いから許してやろう(笑)
彼彼女らの恋の行方は?美咲が抱えてる秘密とは?
つづきが絶対気になるマンガだね。
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