このレビューはネタバレを含みます▼
長年国を守護してきた龍×軍隊長の王弟。龍に守護されているとある国のファンタジー。青年漫画風の絵柄と内容でBL色は限りなく薄く、根っこにあるのは恋愛より親愛、ずっと側にいる唯一無二の存在への執着心。でもそれがとても切実で切なくて、私は好きなお話でした。横暴で理不尽に見える龍の振る舞いも、違う見方をしたらシンプルで裏のない言動で、人間との考え方の違いが見えてきて面白いけどそれがまた残酷だったり。結局は完全に理解しあうことは無理なんだろうけど、歩み寄ることで一緒にいることはできる、そこは人間同士も変わらないかも…と思えば、人と関わったことで孤独を自覚した龍の寂しさが切ない。信仰は諸刃の剣だけど、二人が守り守られる関係であれば国も安泰。最愛の伴侶を得た二人が末永く幸せに暮らせたらいいな。低め評価がついていたのでちょっと甘めで星5つ。