このレビューはネタバレを含みます▼
最近、獣人系が気になります。恋してはいけない人への禁断の恋心。キメラと獣人ハンターの決して交わることのない切ない恋。泣いてしまいます。
幼い頃、獣人として母親にほぼカン禁され、挙げ句の果てに捨てられた幸。そんな幸を拾ってくれたのが獣人狩りの組織に属する後醍。幸は後醍に秘めた恋心を抱くも、気持ちの高揚で獣の姿が現れてしまい決してその思いを言えなかった。もうそれだけで切ないです。一方、後醍はチャラチャラした雰囲気で、幸にも絡み真意はわからない。そんな中、幸を探る組織のオミとロウ。彼らの目的は?不穏な空気の中、キメラの幸が狙われて…
もう本当に良く出来たストーリーです。涙なくして読めません。幸の正体が後醍にバレ、殺される覚悟。好きな人に『殺して』と言う幸の覚悟はどんなものだったか…胸が痛くてたまりません。その時後醍は?…涙、涙です。
最後に明かされたロウの正体に、これまた涙。オミは一体何だったのか?ちょっと謎です。
幸と後醍の選んだ道に幸あれ。幸せになるんだよぉ。涙。涙。