このレビューはネタバレを含みます▼
ココの気持ち、わかるような気がします。ウルフとは色恋と言う感じじゃなかったんでしょうね。保護者というか、なくてはならない存在なのだけど。そんなココをウルフは大きな愛で受け止めていて、せつなすぎです。ウルフココ編のオチはこれ苦手なんです。でもウルフは元から具合悪そうだったし、仕方ない、自然の摂理だからと自らを奮い立たせてカブトムシ編へ、ここでは人間のカップルも出てきて、ニィーニの森が理想郷として語られています。性の問題もない、しがらみから解放される世界。次に人間と兎(違いは耳があるかないかだけ)が殺し合う世界。それが終わって、最初のカエルとブタの話につながります。人間を含めて動物の生まれてから死ぬまでの喜び、悲しみ、愛、争いを通して生きるということについて深く考えさせられる物語だと思いました。オーウェンの節操のなさがなかったらもっとシリアスになっていたでしょうね。ゆるっとしたところを入れてこられるのがSHOOWA先生ぽいですね。