淫らな婚前教育~冷徹宰相は鳥籠令嬢を愛でる~
」のレビュー

淫らな婚前教育~冷徹宰相は鳥籠令嬢を愛でる~

伽月るーこ/花綵いおり

ドラマティックでした

ネタバレ
2019年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのシャーロットは健気で、まっすぐで。ヒーローのユーリもとても素敵で。ヒーローが子供の頃から溺愛してて、というストーリーも好きですが、彼はそうではなく、その心の変化も、逆に自然で、最後は嫉妬して激しく抱くくらいなのが微笑ましかったです。
シャーロットの想いと境遇、周りの人たちのみんな温かいストーリーで十分また読みたい作品なのですが、贅沢を言うなら2つだけ、エヴァの本心はシャーロットに対してもともと庇護愛や兄的なものだったのか、ちょっとは男性としても好きだったけど身を引いたのか、ということと、無表情で笑えないシャーロットが記憶を封印してたあまりにひどい叔父の仕打ち(目の前で次々と好きな従者たちが殺される)思い出した、笑うことができなくなってたその理由を、ユーリもちゃんと知って、その痛みを分かち合って愛してくれるシーンがほしかったな、と。笑顔を取り戻したシャーロットが幸せでよかったと思うので、ちょっとした気持ちが残ったところです。
作品の深みと相反してイラストがTLのちょっと子供っぽい絵だったのが残念なので星ひとつ減らしました。作品と関係ないだろとはいえ、個人の好みでしょとはいえ、読んでる文章と明らかにイメージが変わってしまってページめくると萎えるというか、読んでるテンションが下がってしまい、できるだけ見ないように飛ばしたので、やっぱり挿絵は作品と合った画風を編集の方が選んで頂けることが大事だと思います。このイラストの方がぴったりの作品ももちろんたくさんたくさんあると思うので。。
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