懲役339年
」のレビュー

懲役339年

伊勢ともか

sugeee

ネタバレ
2019年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1本の良質な映画を観た様な、とてもすばらしい作品でした。
原作というか参考となる文献があるのかどうか知りませんが、
「転生」をキーワードに、政教一致
(が悪いと言えるほど知識があるわけではありませんが、
長らく続きすぎると腐敗してしまうのはわかります)
の中世から、政教分離・民主主義の近世・近代に
移り変わっていく時代の転換期を描いた作品ですね。
最初のうちは手塚治虫の時代の様な絵で、
なかなか受け付けないのですが、
慣れてくると、物語のすばらしさがわかります。
むしろこういう絵だからこそ良い気もします。
これはもちろん架空の国なんでしょうが、
ヨーロッパのどこかで実際に起こった出来事を元に書いたのでしょう。
今日当たり前のように好きに考え、好き勝手に生きてますが、
偉大な先人がいたからこそ今の自由があるのだと改めて気付かされます。
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