たった一人の肉親だからは説得力に乏しい





2019年11月21日
読み初めから抱く違和感がようやく分かったので レビューを書くことにした。違和感の正体は、異母妹の子供サバンナを引き取ったのがヒロインサラだった事だ。サラにとって異母妹ならば 姉ジルにとっても異母妹なのだから、結婚していて子供もいる彼女のほうが相応しいと福祉局が考えない はずないのに、独身のサラが引き取るのは違和感アリアリです。最初からサラに勝ち目無しではありませんか。しかも、実父が表れて子供はそちらへ渡すことになるかもしれない事を認めないという 否定と拒絶だらけの展開で うんざりしてきます。もっと、社会通念に照らして説得してほしいのです。これでは、可愛ければ誰の子供でも養子にして育てていいの?なんて論じることになります。また、ヒーロージェイクの軍人仲間の登場ももっと早くにするべきです。得体のしれないという印象をサラに与えて、否定の要素にしておいて、その後仲間の救出の必要人物たちだという見解に持っていくほうがジェイクを知っていくことの材料になります。願わくば、「むっちゃ好み」の男性ジェイクなのだから、協力姿勢を見せて、後半にあるような、契約結婚に悩み、異母妹の元カレであることに悩み、自分に振り向いてほしいというジレンマを読ませてくれたほうが面白かったのではないのかと穿って考えてしまいます。

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