きみの好きとはちがう
」のレビュー

きみの好きとはちがう

茶渋たむ

表題作ほか2作、オムニバス連作

ネタバレ
2019年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作ほか2作収録、単独で読めるけど一応連作。それぞれもう少し長く読みたかったなーとも思うけど、どれもよかったです。
「きみの好きとはちがう」
コミュ力高い商社マン・川瀬×内向的な管制官・酒木。社会人フットサルサークルで出会った二人。酒木の熱のある視線に気付いた川瀬と、構ってくる川瀬の態度で無自覚だった恋心が育っていく酒木。好意のある同士だけど互いに少しずつズレていて、それが重なっていくまでの焦れ焦れ感にキュン。管制官というのが新鮮でした。
「ひとまずは保留」
寮で同室のゆき×後輩に失恋した鹿目。その後輩が川瀬というつながり。「保留」が学生時代、「恋人」が10年後。鹿目の川瀬への想いを知りながら鹿目を想っていたゆきの耐え忍ぶ日々。OB会で偶然川瀬と再会できるまでゆきは応えてもらえなかったのかな?ちょっと可哀想。
「聞き分けの良い友人」
寮で同室の新立×ゆき&鹿目の友人・山本。好き合っているけれど受験や部活に影響しないようお付き合いは先延ばしになった二人。巻末キャラ紹介の二人の躍進にびっくり。
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