後宮を飛び出したとある側室の話
」のレビュー

後宮を飛び出したとある側室の話

はなのみやこ/香坂あきほ

1つの出会いと別れ、新たな出会い

2019年11月28日
リケルメとの出会いから別れまで、もの凄く丁寧に描かれていて読んでいてとても切なくなってしまいました。たった一人という最高の贅沢を望んだリードの寂しい気持ちが痛いほど分かるし、気持ちの上ではリードをたった一人としていたリケルメの愛もちゃんと分かる。
この二人のエピソードがしっかりし過ぎていて、ラウルが霞んでしまうほどでした。

最近のクルクルパーなエロ本BLが嫌いな人には満足できる作品だと思います。

ですが、ラウルとの結婚式で義父としてリケルメとバージンロードを歩くリードは悪趣味の極みだと思う。新しい男へ、前の男と向かうって。どう考えても無神経。男のリードにウェディングドレスを着せるのもあまり納得できないし、現代の結婚式と同じ様式にしなければ回避できた設定だと思うのでそこで⭐︎マイナス1
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