ふたがしら
」のレビュー

ふたがしら

オノ・ナツメ

双方を知り媚びぬ2人の関係に胸躍る

2019年11月28日
「さらい屋五葉」というアニメでこの先生を知った。話の筋は伏線が3つ4つ有って読み手を懐柔する。絵と空間、これを操って読み手の裏を掻いて色気を出す。コミックを読んだのは初めてだったけれど虜になった。スルメのように 後から、後からジワジワと出てくる味わいに、次へ次へと手が伸びる。湧いてくるワクワク感と、びっくり箱の楽しみに 胸を撫でると、早鐘を撃つ心臓が実証する面白さ。私にとっては、池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」にも並ぶ秀逸作品。現代モノなら西村京太郎先生の「十津川警部シリーズ」。
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