第3のギデオン
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第3のギデオン

乃木坂太郎

運命と愛に翻弄された主人公達

ネタバレ
2019年12月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読後感の満足感がはんぱない。
よくこの短い巻数で、ここまでのキャラクター、世界観を描けたと、作家さんの才能に圧倒されます。

人間はそう信じられるほど強いものではなく、誰しもがダークサイドに墜ちる可能性を秘めている。人は愛されていることで、強く健やかに生きられるのだなと感じさせられました。
今回のテーマは「親からの愛」です。実際には色々な愛の形があるため、登場人物のように「親からの愛」にこだわらず、生きていけたら楽なのにと思います。孤独でなければ人はまっすぐ生きられますよね。

後半に主人公が闇に墜ちる描写は、雑(急いで)にかかれている感もありましたが、それでも十分に心情と過程を理解できます。
読みごたえ、没入度、表現力、どれをとっても満足でした!
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