「子供を殺してください」という親たち
」のレビュー

「子供を殺してください」という親たち

押川剛/鈴木マサカズ

実の両親を見ているようでした。

ネタバレ
2019年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 殺してくださいまではいかないものの、世間の目が気になる、自分達ではどうにもできないので他人の手を借りるしかない、という姿勢がそのまま両親を見ているようでした。
私は数十年荒れ、弟は精神に異常をきたし一生要介護精神障害者に。両親なりに愛情を持って育ててくれたのですが、子供にとっては世間に出るまで両親の教育が全ての世界。それがどれだけエゴや無知の世界であってもそれが日常であり、無意識下に自分の生態として刷り込まれる。
そんな世界で育った子供は社会に適合するのにどれだけ苦労するのか、もはや適合できるのか。とても現実的な漫画。
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