ウサチャンオオカミ
」のレビュー

ウサチャンオオカミ

加藤むう

独特の漫画スタイルの先生

ネタバレ
2019年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ いかつい受けが好きなので、ウサギ×狼と知って購入。
エロも適度にエロいし絵も可愛いし、ほのぼのでいいなーと思って読んでたら、まさかの最終話が切ない系。いや、まあ一応キャラも納得して、ハピエンではあるけど、やっぱ現実は切ない。

いやいや、切ない話もってきてもいいけど、その後1話付け足して、その切なさをカバーしてハピエンにしてくれるのが一番嬉しいのに!
想像妊娠なんて…悲しいよ。ここまでずっとふわふわファンタジー設定だったのにここで現実的なんだもんなぁ。
でも、作者さんは、そういうことも分かってて、あえてのこのラスト、それ故の愛の深さ、を表現したかったんだろうと思います。
それでも、ラストはラブラブハピエン厨の自分からすると、
最終話で、可愛い赤ちゃんを何らかの理由で2人が引き取って笑顔で終わり、とかが理想だった。でも、これは作者先生の作品であり、自分の理想と違うのは当たり前なのは分かってる。でも、肩入れしたくなるくらいには、読んでるうちにこの2人を好きになってしまったのだろう。

というか、そもそも、ウサギと狼の年齢の進む速さの違いの話しとかしてる時点でもう切なくなりましたもん。
この辺、先の方まで掘り下げられなくて本当よかった。

ここを掘り下げられたら悲しくて読めない。
まあ、ファンタジーなんで、2人はサザエさん方式でずーっと一緒に生きてると妄想しますけど。
人外の寿命ネタと、子供ネタはほんと、切ないのは苦しい。
でも、この漫画自体はやっぱり好きでした。ふわふわ可愛いし。

双子の読み切りも、なんかBLなのかどうかも少しあやふやな兄弟愛の話で独特でした。

いやぁ、独特な漫画を描く先生で、物語の着地が読めません。
この先生の漫画は初めてでしたが、受けのビジュアルが好みなのが多いので、もう何作か読んでみます。
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