愛って何? 家族って何?





2019年12月15日
いつもはあっさりストーリーが多い羽生先生だが、これは各所有機的に展開、掘り足りない感じなんてほとんどしない。
とはいえ、強引な新しい職場への誘導からの急転直下の告白に面食らったのだが。家族とは強い味方なのだと感じさせる、定石通りだがナチュラルなシーンで胸を温かくさせる話。
ストーリーの進行に力が行ってしまったからか、印象的な絵はピンポイント的。いつもならかなり幾つかあったら気がするのに。しかし、NYの町やバルトロッチ氏邸宅など、雰囲気ある絵がやはり上手く差し挟まれてる。
タッカーの、買収相手のジュニアに対する言葉かけには胸が痛んで、読んでいるのが辛かった。同時に、そのシーンでタッカーの奥底に温かいものが流れていることが十分に伝わる。そこに自分で気づかない、或いは封じ込めているタッカーの愛情が痛々しい。自分の感情を頑なに封じ込め、落ちそうになりながらも無理矢理に蓋をしてヒロインのことを正面から受け止めようとしないタッカー。彼の虚勢に彼の生まれ育った境遇がだぶってしまう。
ここに、彼の本来のキャラである情の細やかさによってもたらされたヒロインの家族の後押しが、効果的に。見え透いた展開なのに。これまでの彼らの賑やかしとリンクして、納得しやすい側面からの筋運び支援。
ヒロインも、過去の悲しく悔しい一件あったが為に、ボスに気に入られようとしてこなかったが、、接触時間が長ければ、良いところにどんどん想いを深めてしまう。
その過程の描写が、想像しがちなステップを踏まないところがとても良かった。告白も迸る感じでいい。
また、羽生先生の描く男子はタッカーのキャラに通じるところがあって、キャスティング二重丸。
ヒロインの過去とは全く関係がないように彼女の家族の賑やかしが、ストーリーを盛り上げもし、タッカーを巻き込みもし、二人を焚き付けもし、こんなに大勢の狂言回し役というのは珍しいが、効果大。あまりカラッとしない「鬼上司と秘書」のストーリーの下地に風と明るさを持ち込んで、いい感じに仕上がった。
経理から来た後釜クンの存在ももう一枚楽しさを増やした。
ひとつ、新卒だから、でいいのかな、と思うことがある。ヒロインのことを、会社はJob Descriptionで募集を掛けて雇い入れた訳ではないのかな、ということ。
その横暴?を受け入れる柔軟性が、ヒロインを成長させたのだから、結果的に吉だったのだが。
とはいえ、強引な新しい職場への誘導からの急転直下の告白に面食らったのだが。家族とは強い味方なのだと感じさせる、定石通りだがナチュラルなシーンで胸を温かくさせる話。
ストーリーの進行に力が行ってしまったからか、印象的な絵はピンポイント的。いつもならかなり幾つかあったら気がするのに。しかし、NYの町やバルトロッチ氏邸宅など、雰囲気ある絵がやはり上手く差し挟まれてる。
タッカーの、買収相手のジュニアに対する言葉かけには胸が痛んで、読んでいるのが辛かった。同時に、そのシーンでタッカーの奥底に温かいものが流れていることが十分に伝わる。そこに自分で気づかない、或いは封じ込めているタッカーの愛情が痛々しい。自分の感情を頑なに封じ込め、落ちそうになりながらも無理矢理に蓋をしてヒロインのことを正面から受け止めようとしないタッカー。彼の虚勢に彼の生まれ育った境遇がだぶってしまう。
ここに、彼の本来のキャラである情の細やかさによってもたらされたヒロインの家族の後押しが、効果的に。見え透いた展開なのに。これまでの彼らの賑やかしとリンクして、納得しやすい側面からの筋運び支援。
ヒロインも、過去の悲しく悔しい一件あったが為に、ボスに気に入られようとしてこなかったが、、接触時間が長ければ、良いところにどんどん想いを深めてしまう。
その過程の描写が、想像しがちなステップを踏まないところがとても良かった。告白も迸る感じでいい。
また、羽生先生の描く男子はタッカーのキャラに通じるところがあって、キャスティング二重丸。
ヒロインの過去とは全く関係がないように彼女の家族の賑やかしが、ストーリーを盛り上げもし、タッカーを巻き込みもし、二人を焚き付けもし、こんなに大勢の狂言回し役というのは珍しいが、効果大。あまりカラッとしない「鬼上司と秘書」のストーリーの下地に風と明るさを持ち込んで、いい感じに仕上がった。
経理から来た後釜クンの存在ももう一枚楽しさを増やした。
ひとつ、新卒だから、でいいのかな、と思うことがある。ヒロインのことを、会社はJob Descriptionで募集を掛けて雇い入れた訳ではないのかな、ということ。
その横暴?を受け入れる柔軟性が、ヒロインを成長させたのだから、結果的に吉だったのだが。

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ももとりゅう さん
(女性/60代~) 総レビュー数:0件