紅椿
」のレビュー

紅椿

三田六十

BLにとどまらない名作

2019年12月16日
人に受け入れられない境遇に自分と同じ哀しみを感じ、その寂しさを埋めるかのように寄り添って暮らす二人の様子が微笑ましく、言葉が通じなくても絆を結んでいく姿に心が温まります。一方で鬼のアカが人として生きていく難しさや、佐吉の中のアカの存在の大きさ、アカの佐吉への思いに心を打たれるなど様々な事を感じました。そして言葉が通じない事から、思いもよらぬ展開になり佐吉の慟哭に胸が締めつけられ辛かった。最後の佐吉のアカへの一途な想いに応えるかのような結末にはジーンとさせられます。久々に名作にめぐり逢えて良かったです!たくさんの人に読んでもらいたい作品です😊
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