水神の生贄
」のレビュー

水神の生贄

藤間麗

本当に何気なく。

ネタバレ
2019年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 黎明のアルカナが非常に好きで、同じ作家さんが描いていたので
異世界ものかあ、どんな感じだろう?と本当に何気なく読み始めたのですが、巻を重ねる毎にぐんぐん引き込まれていきます。何も感情を持たなかった水神が主人公の明るく感情を剥き出す様を目の当たりにしながらも、今まで疎ましくも思っていた人間を、一人の少女の存在がゆっくり、時間をかけて変わっていきます。ある一つの感情が芽生え、笑わなかった表情に微笑みさえ浮かべるようになります。その過程で神様も自分の感情に戸惑い、嫉妬し、気づきます。水神の様は流麗で、浮き世離れした立ち絵が素晴らしくマッチしてます。私はまだ最終巻を読んでいないのですが、ホットできる終わり方だといいなあと思いながら、でも終わってほしくないなあと葛藤に悩まされています笑
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