ヘルプマン!
」のレビュー

ヘルプマン!

くさか里樹

現役介護士より。

2019年12月18日
先が気になり、ついつい次の巻、次の巻と読み進めてしまいます。
主人公の生き方は、多くの介護士が悩み苦しんでいる部分を実現され、尊敬もあり、反省もあり、また新たな葛藤も生み出しているなと感じました。

報道や書籍といったメディアは、やはり一側面でしかなく、ここに描かれていることが全ての介護事業所に当てはまることではありません。
勿論、それは良い面も悪い面もです。

介護は決して単純作業ではありません。
おじいちゃん、おばあちゃんに限ったことではありませんが、人間なら誰でも身体の状態は日々変化していきます。
『一様に』『平等に』というケアを毎日行うことはほぼ不可能です。
介護されている方が人間であれば、介護している方も人間です。

どんな人も、会社も、組織も、社会も、良い面悪い面は持っています。
この本を手に取られる方、既に読み終えた方も是非、良く描かれている部分と悪く描かれている部分両方を、人間目線でもう一度見て欲しいです。
介護も日常で生きています。
だからこそ、この作品を通してそんな日常が伝わることを、切に願っております。
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