紅椿
」のレビュー

紅椿

三田六十

素晴らしいです。

2019年12月20日
村から離れた山の中に一人で住む佐吉が、鬼の赤ん坊を見つけてアカと名付けて育てていくお話。
まず鬼が成長しても人寄りに成長せず、人の言葉が理解出来ずに鬼は鬼、人は人であるとハッキリ区別されて描かれている事が新鮮で面白かったです。
それゆえにアカの行動、言動が読み手である私達にも不思議でハッキリとはわからないですが、最後の作者のメッセージまで読んでもう一度読み返したいと思いました。切なくて美しいなんとも言えない感情を持たせてくれる作品です。
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