テセウスの船
」のレビュー

テセウスの船

東元俊哉

面白かった!

ネタバレ
2019年12月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 心がタイムスリップしたことで、心自身が父親を信じられるようになってよかった。例え、タイムスリップしても冤罪のままの未来を生きててもそれだけで、きっと違うと思う。心たちにとっては、冤罪も起きず、家族皆で未来を迎える最高にハッピーな結末。
ホッとしたし、良かった。
でも加藤は?結局彼の以上行動は生い立ちに起因してる部分もありそうだった。生い立ちが幸せでも、先天性の異常性はありそうだけど。鈴との関係性や彼の人生のどこかで救われることがあってもよかったのかな。
皆が皆、幸せにはなれないってことかもだし、「テセウスの船」のパラドックスを感じていたのは加藤で、最後は心たちに対して「皮肉」とも取れるように、その言葉で締め括られている。
テセウスの船のパラドックスも、同じと言えるか言えないか、そこって重要?と思ってしまうが、加藤にとっては重要だったんだね。
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