草かんむりと嘘つきの庭
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草かんむりと嘘つきの庭

切畑水葉

アタゴオルは猫の森、を思い出す

2020年1月2日
小人がみえる偏屈な雇用主と、気が弱いくせに頑固な雇われ人の青年。庭を世話する2人は、庭に出没する小人の群れを管理して、豊かな庭をつくっていく。軽率に小人を踏みつけて害したり、薔薇に悪さする小人を処分したりと、残酷さと不思議さが同居する独特な世界観で、惹き込まれて読みこんでしまった。わたしが和風ファンタジー児童書の佐藤さとるや、柏葉直子、岡田淳でスクスク育った世代なので、世界観がなんとなく懐かしくて、愛おしかった。
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