の、ような。
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の、ような。

麻生海

スムーズに進みすぎ

ネタバレ
2020年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家族や育児についてあらためて考えたり何かに気づいたりできるお話だと思います。ただ、本当に物事がスムーズに進みすぎ。まず愁人は自分1人で冬真・春陽を引き取ると決めたのに、連れて行ったのは同棲すらしていない彼女の部屋。しかもそこで面倒見てって…自分も手伝うとはいえ唐突&無責任すぎません?なのに希夏帆はそんなに悩むことなく了承。冬真・春陽はその年で両親ともを突然亡くしたうえにほぼ赤の他人の家で暮らすことになったのに、わりとすぐ普段通りの生活に戻るしワガママも言わずしっかりお手伝いもする。希夏帆のまっすぐで筋が通っていて自分の意見をはっきり言うところは良いし羨ましくも思いますが、わりと強めの意見を言っても周りも「そうですね!」と同意で反発する人は特にいない。…子育て未経験者(しかも結構はっきり自分の意見を言う)と両親を突然亡くした子供(2人だし1人は思春期だし)が突然一緒に暮らすことになってそんなスムーズにいきます?いかなくないですか?それに、突然子供2人を育てることになったのにお金に困っている様子もなく…突然3人同居すると言っても大丈夫な広さのマンションに住んでるくらいだから希夏帆が実はすごい売れっ子作家設定?でもそれなら子供達を引き取るときに多少なりとも周り(マスコミやファン)の目を気にするだろうし、週刊誌に載ったりしそうだし。なんだか面倒な部分はスルーして、うわべのきれいなところだけを描いているように感じます。
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