このレビューはネタバレを含みます▼
表題作+短編+描き下ろし+電子限定おまけペーパー収録。表題作は、幼馴染高校生(→大学生)もの、短編は高校時代からの先輩後輩現大学生もの。梅田みそ先生セカンドコミックス作品。
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「君に染まる町の色」全3話
幼馴染で親友の千羽と吉之のお話。吉之は千羽にずっと片想いしてるが、高校卒業で進路が…。梅田みそ先生の前作「後ろの席の加藤くん」が好みだったので、新刊配信嬉しいなぁ。今作は幼馴染もので、好きだから離れようとしている吉之のモノローグが胸にグッときます。吉之の切なさにジリジリ、千羽おバカぶりにため息(+ちょっぴりイラッ)…な展開ですが、ビミョーな距離感や空気感がよく伝わってきて、じわじわとあたたかく沁み入る読後感がとても良かった。描写は見えない感じであっさりめ。
「籠の中の恋の歌」
女顔で男子校時代から人気だった先輩・鷺沢と、強い視線でずっと鷺沢を捕らえてきた後輩・尾崎のお話。カラダの関係先行みたいな二人の不器用な恋。鷺沢のちょっとズレた感じの視点がコミカルで可愛い短編でした。描写は見えない感じで少なめ。
「帰省」描き下ろし11ページ
「電子限定おまけペーパー」1ページ