懐妊初夜~一途な社長は求愛の手を緩めない~
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懐妊初夜~一途な社長は求愛の手を緩めない~

兎山もなか/欧坂ハル

作者さん買いではあるのですが…

ネタバレ
2020年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの作品が大好きで、出れば必ず買ってしまうものの、奇想天外な始まりや展開が特徴なだけに、当たるとすごい!と感動し、たまにう〜ん?という波はあって(苦笑)今回は個人的には後者でした。
なぜかというと、ヒーローがとことん、とことん素晴らしくてこんな素敵な人に対して、ヒロインの頑なさは、やや未熟で苛立ちしかなくて彼に彼女は勿体なく感じてしまったからです。一人親でも幸せなんです!と誇示するのもそんなこと言ってるんじゃないのに、むしろイタくて(そこが作者さんの狙いなのでまんまとハマってるわけですが)男より母親を取る程度の好きならやめてくれ、と言いたいくらい彼を傷つけすぎました。
最後の最後に悲鳴のように絞り出すように言った求婚も、なんのかんの理由つけてごめんなさいはもうあーむりこの子。。と怒りすら覚え。
母親の結婚を、幸せを、私がやめさせたんだという罪悪感は、わかるんですけどねー。だから私は不幸でなきゃいけない(=ひとり親でも幸せよ理論)、作中の彼との言い合いで、呪いでもかけられたのか、の言葉に、母親が娘の幸せ望まないわけないじゃないですか、の矛盾に本人が鈍感で、ここまで彼を傷つけることは人として未熟で許されないと思いました。
共感できないと、感情移入できないから、感動も薄めというループになってしまったので、残念ながら、、彼が最高のひとだったから星3つで。
呪いをかけたのは自分自身で、周りはなにも思ってないので自分ひとりが騒いでて、でも彼の生い立ちを聞いて反省して、モノの見方が一方的に偏ってたことに気がついたところはよかったです。ヒロインに憤慨したり、ヒーローがかわいそうすぎて切なくなったり、なんのかんの、引き込まれて読むという点ではしっかりやっぱり大好きな作者さんでした(笑)
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