きりひと讃歌
」のレビュー

きりひと讃歌

手塚治虫

誰のための医学・科学か。

2020年1月20日
私自身、医師です。
当時と今とでは、医局制度も教授の立場も随分変わっているように感じました。作中に出てくる青医連のような団体も当時は存在したのだと思います。
モンモウ病を解明しようと教授にたてついたために医局から追放されたりするシーンをみて、昭和の4大公害病を解明する時も様々な困難があったのかなと思ったりしました。
時代は変わり、大学医局制度も変わっていってますが、作品のテーマに古臭さは感じず、医師とはどうあるべきか、科学者とはどうあるべきか、といったことを問うているように感じます。
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