素晴らしい





2020年1月21日
ホテルが販売している商品は「部屋」。「寛ぎのひととき」と謳っていても、商品として代金を頂戴するのは、その時間を過ごす「部屋」のレンタル料。そして本作では「メイド」と呼称されている「メイクさん」は、その部屋を商品たらしめる為に「作り込む」プロフェッショナル。建築物として、内装や調度品が最高級品であろうと、スタッフが全員一流大卒の秀才揃いであろうと、「メイクさん」が己れの仕事にプライドと責任を負っていないようではあっという間にホテルは三流以下に成り下がる。まさしく「ホテルはメイクでできている」のである。
主人公の接客ぶりに関しては「漫画ならでは」と断じる他ないが、勤務内容は現実のものであると在職経験のある私は言える。作中にある通り、プロフェッショナルと呼ばれる力量の持ち主なら、チェックするまでもなく、部屋に入った瞬間にメイクさんの仕事ぶりが「わかる」。それが描かれているだけでも、作者がきちんと、そして真摯に取材をされたことが「わかる」。素晴らしい。
主人公の接客ぶりに関しては「漫画ならでは」と断じる他ないが、勤務内容は現実のものであると在職経験のある私は言える。作中にある通り、プロフェッショナルと呼ばれる力量の持ち主なら、チェックするまでもなく、部屋に入った瞬間にメイクさんの仕事ぶりが「わかる」。それが描かれているだけでも、作者がきちんと、そして真摯に取材をされたことが「わかる」。素晴らしい。

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