このレビューはネタバレを含みます▼
田中芳樹先生と荒川弘先生のコラボ…!!どちらも大好きなのですがどうなるのか?と思っていたらめちゃくちゃ良いですね。こうして漫画になると、なるほどハガレンのテーマと通ずる部分も多いんだなと。優れたエンターテイメント性に目を奪われがちですが、両作とも宗教観の違いや文化の違い、多様性の行き違いと理解ついて。それから恨みの負の連鎖について。考えさせられる作品。荒川先生の絵柄がコミカルなので分かりやすく浸透しやすい。それ故にいかにも少年漫画といった作品として軽く見られがちですが、とても深い見聞の元に作られた名作です。普段漫画を読まないような思考の凝り固まった年配の方や、いがみ合ってる近隣諸国の方々に読んで欲しいですね。アルスラーンの優しくも気高く柔軟な思考は、まさに目から鱗です。こういう人が組織のトップになってくれれば諍いってなくなるでしょうね。