このレビューはネタバレを含みます▼
絵がキレイ。キュンキュン青春モノ。イケメン双子にモテちゃうヒロインなどの設定は似たり寄ったりなので文句はない。と、大体は読後感爽やかな学園恋愛マンガジャンルで、珍しくモヤモヤしたのでレビューします。まず、ストーリーをまとめきれていない。つばさちゃんが曲者などの伏線をうまく回収してないし、環は弟の彼女を騙してデートするなど行動は悪役なのにいい人キャラ設定、仁科君のエピソードが長過ぎてバランスが悪すぎる。仁科を削って主人公の楓と雫のHappyエピソードをもっと増やしてほしかった。もう一つは、個々のエピソードが雑で感情移入できないものが多かったこと。例えば2巻で山で一人はぐれ、遭難覚悟で座っていた時に、助けに来てくれた人に「迷子になってないし」なんて、現実では大人でも言う余裕ないと思う。皆で行った遊園地で1人はぐれて、とかなら分かるけど。7巻の仁科君が雫を好きになったきっかけエピソードも、雫の「弟は自業自得だから、でも仁科君はそんな人じゃないから」との啖呵を聞いて「はっきり確信した 雫ちゃん以外にいないって」と思う?ホントに?雫の弟=自分の親友がディスられているのに。笑。ほかにもいろいろありすぎて。とにかくこのマンガを読んで、世にあふれる普通の青春マンガがいかによく考えて描かれていたのかが分かりました…。