このレビューはネタバレを含みます▼
危なっかしいほどお人好しの五百利×幸薄い人生を歩んできた翼。夜の公園で出会い、五百利の少し強引なおせっかいから同居に至り、やがて愛し合うようになる二人。翼の不幸の連鎖のような人生があまりに辛い。上巻はバイオレンスな展開が続き、辛い運命に翻弄された二人が近付き寄り添い合うまでになり、このまま何事も起こらずに…と思っていたら下巻途中から急なファンタジー展開に。サンタクロースの設定はぼんやりながら理解しましたが、えっ…ここで終わり…!?こんなに想い合っているのに、求め合っているのに。バッドエンドとも言い切れないけれどただただ哀しくてやりきれない。なにかのスピンオフとか続編なのかとも思ったけれど見つけられず。30年後かさらにその先か、彼らに真の幸せが訪れるのを願うばかりです。あまりに哀しいので星4つ。