このレビューはネタバレを含みます▼
「東の双竜~」→「東の爽碧~」→「東の満月~」→「東の清廉~」と続きます。私は獣シリーズから入りましたがここまでくるのが大変でした。ハッキリ言って獣シリーズを読んだ感想はグロい、えげつないで星1つの気分でした。キャンペーンでまとめ買いをしていなかったらこのシリーズも読まなかったと思います。ですがあの不快な獣シリーズがあればこそ「東と西」シリーズが活きてくるので評価が難しいです。ただ言えるのは万人受けはしないと思います。誰彼となくお薦めはできません。特に「獣」シリーズはスプラッタまがいの描写も多々あるので気をつけてください。ちなみに「獣・夜叉」はこの「東と西」シリーズの後のお話しです。
本作は命の危機を何度も乗り越え岩城組の組長となった廉と市ノ瀬組の組長の甥兼恋人の颯太の邂逅のお話しです。「獣」シリーズで主役だった廉の妖しさと颯太の清らかさの対比が良かったです。またコミカルなシーンもあったのでストーリーに緩急が出て重々しいだけの物語にならずホッとしました。