このレビューはネタバレを含みます▼
虫を種元に、強者のハイクラスと弱者のロウクラスに区別されている設定。
目に見えるロウクラス差別に辟易するものの、真に不幸せなのは、持てる者であるはずのハイクラスの方なのでは。と感じました。
皆どこか今の幸せであるはずの現状に満足できず虚無感を抱えていたり。家と種に翻弄されていたり。人として持ち合わせる当たり前の感情が欠落していたり。そんな彼等が、自分より弱くても、強く逞しく、優しく、愛を持って生きる者に出会い変化していく。ある意味王道ストーリー。
4cpそれぞれ良さはありますが、個人的には[密に酔え!]と[裁きを受けろ!]の2cpのお話は、ホントに切なくて愛を感じ泣けました。特に[裁きを受けろ!]の陶也の愛を知ってからの変貌ぶりは感慨深く印象的で大好きです。何回も読み返しています。
又、キャラの面々が少しずつリンクしているので、前作のキャラのその後が垣間見れたりするのも嬉しいところです😊