黄金の川岸~坂の上の魔法使い3~【電子限定版】
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黄金の川岸~坂の上の魔法使い3~【電子限定版】

明治カナ子

川岸や丘などの対決シーン、もっと派手でも

2020年2月22日
終わってみればこうね、という読後感。

一巻目の敵は雑魚だったし、ニ巻目の敵対勢力もあっけなくて、三巻目に至っては腰砕けの対決シーン。全三巻を通じ最もスペクタクルであって欲しい二巻目のあと、三巻目は最後のコーナーを回った後、流し走りをしているかのように終わった。

日頃読む比率の高いハーレクイン辺りは、読者が駆け足だと怒っている人が割と居て(私は冗長な後日談は不要論者。話のキレが悪くなると思ってる)、これでいいのにまだ欲しがる?、とよく思ってた。
この完結巻のように、あれではまだ子どものままでいるので、無事ちゃんと大人になれたかを知らないと、話を終われないとの流れには、確かな合理性を感じる。
「数年後」を描写して終わる、みたいなのは良かった。「マキ」は要所要所ストーリーの動かし手なのに、頭のピースは完成しなかった。

最後の立ち姿、全三巻のなかで私には一番サマになってたと思う。

それに、私の目にも「風の谷のナウシカ」が浮かんだ。
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