このレビューはネタバレを含みます▼
277ページでした。試し読みで先が気になって購入しました。ちょっと怖い何かが起こりそうな表情の素敵な表紙に期待しすぎて…結果、少しだけ期待ハズレかな?(^_^;) 試し読みでは、なかなか微妙な関係のロイヤルファミリー(王女たち)で、ヒロインとヒーローの対面も緊張感ある始まり方だったし、これからヒロインはどうなるんだろう…と思ってましたが、普通にヒーローに嫁いで、ヒーローの従妹女がヒロインを蹴落とそうとして…、ラストはすれ違いの二人が誤解を解いてハッピーエンドという話です。最初はヒロインを蔑ろにするかのような扱いで(結婚式にヒーローが不在とか)、そういう話なのかと思いきや…ヒーローは終始ヒロインの事を大事にしていて、昔の自分の言動を後悔しているヒーローが、ヒロインに愛されたくて気持ちを拗らせてるなぁ~、という話です(ラストの事件もあっさり解決だし)。ヒロインはさすが王族、従順で美しく優しくおとなしい感じなんですが、いざとなったら芯が強い!薄幸感が漂うヒロインの健気なところが際立って、普通の輿入れストーリーにしてしまわない所がこの作者さんの力量ですね。