密愛の掟 令嬢は甘い陰謀に囚われる【イラスト入り】
有井まゆら/春子ハル
このレビューはネタバレを含みます▼
296ページでした。ちょっと難しいけど、サスペンス映画みたいな作品です!サスペンスの中に官能的なシーンもあり、表紙も話のイメージに合っていると思います。
内容ですが…、舞台は20世紀初頭のシチリア系マフィアが勢力を持つ時代で(ゴッドファーザーをイメージされているそうです。)大富豪の令嬢で美しいヒロインが、マフィアの派閥争いに巻き込まれるストーリーです。マフィアのドンの息子であるヒーローが、行動も性格もめっちゃ格好よく…でも陰がある魅力的な人物像でした。
豪華客船での船旅中に2人は出会いますが、(2人は幼少期にある事件で出会っていて、実は純愛です)しょっぱなから船上で殺人事件が起こります。『犯人かな?』と思えるような怪しい登場人物が5~6人いてるので、その辺がややこしかったです!名前が覚えられないし(苦笑)。普段、推理小説を読んでる人は大丈夫なんでしょうけど…(^-^;)。犯人が見つからないまま下船になり、運命的なものを感じながらも、由緒ある富豪の令嬢とマフィアの愛人の息子という身分違いに苦悩し、ヒーローがヒロインを迎えに行けるようになるまで2人は離れる事になりますが…離れていても基本的に2人はずーっとラブラブで信じ合っています(笑)。
ヒロインの身辺警護の刑事さんがコロンボみたいなキャラで、ちょっと私生活がだらしないあたりも面白かったので、もうちょっと活躍させて欲しかったかも?。ラストは犯人がバタバタッと捕まり、身分差問題についても、もちろんハッピーエンドですよ☆彡TLですが、すごく色々と調べ上げて書いてるのが分かり、新人賞を受賞した作家さんみたいですが、今後の作品にも期待しておまけの☆5評価です!